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日本の法人企業の売上げ、経常利益、給与総額、配当、現預貯金の推移

グラフの下にある注をかならずお読みください           


日本の法人企業(金融保険業を除く)における売上、経常利益、給与総額、配当、現預貯金の推移
(1960~2024年)
     2025年10月22日更新

出所: 財務省『法人企業統計調査』
注意: 『法人企業統計調査』では、資本金5億円以上の企業は全数、それ未満の企業については等確立系統抽出された企業が調査され、そこから日本の法人企業全体の推計がおこなわれている(2021年9月現在)。

 上表からは、バブル崩壊から30年間、金融保険業を除く法人企業の売上げが1500兆円前後で停滞していたこと、給与支給総額も150兆円でほとんど変化がなかったことが読み取れる。
 一方、経常利益はバブル絶頂期の40兆円からいったん20兆円に半減するものの、その後は長期的な上昇トレンドにあり2024年には114兆円まで増加している。
 経常利益の1/3ほどは配当として使われているが、上表からは企業が有望な投資先を見つけることができず現預貯金が急速に積みあがっていることがわかる。なお上表にはないが、日経新聞(2024/12/20電子版)によれば2024年の自社株買いは過去最高の17兆円。配当と自社株買いを合わせた株主還元率(経常利益に対する比率)は約50%となっている。